世界に一つだけの結婚指輪

結婚5年目になる、30代の主婦です。実は私は、夫に婚約「指輪」というものは、もらっていません。プロポーズをされたのが2012年の秋、オーストラリアのケアンズで、皆既日食を見ているときでした。太陽が、月の影に隠れて見えなくなる瞬間に「ダイヤモンドリング」と呼ばれる現象がおきます。その、ダイヤモンドリングの瞬間に、夫に「指輪はまだ買えないけど、この日食が婚約指輪」と言われました。あまりにも綺麗で、感動してしまいました。

その後、結婚指輪を色々と検討していましたが、なかなか決まらず、既製品だとしっくりこないとの事で、手作りの指輪を製作できる工房で、結婚指輪を製作しました。私は夫の指輪、夫は私の指輪を作る事にしました。まず、リング状になっている蝋の内側をけずり、指のサイズに合わせます。その後、機械で削りながらデザインを作っていきます。蝋を削って指輪の形を作るところまでは、私たちがやりましたが、その後は職人さんにお任せしました。私たちが削って作った、蝋の指輪を使い、型を作って頂き、その型にプラチナを流し込んで、成形し、最後にお互いの誕生石を内側に埋め込んで頂きました。世界に一つだけしかない、オリジナルの結婚指輪です。